PCT国際出願関係手数料の軽減

日本国以外の国で特許権を取得したい場合、PCT国際出願制度※を利用することが多いと思います。

※PCT国際出願制度とは、特許協力条約(PCT:Patent Cooperation Treaty)に基づく国際出願であり、1つの出願願書を条約に従って提出すると、PCT加盟国であるすべての国に同時に出願したことと同じ効果が得られる出願制度です。

PCT国際出願は、出願時の手数料が高いので、躊躇することも多いと思いますが、出願時に支払う手数料を抑える方法があります。

国際出願時の国際出願手数料は、出願人が要件を満たす場合、出願人(または代理人)が出願後に手続きをすることによって、国際出願手数料の1/2,2/3の金額が戻ってきます。

国際出願促進交付金の交付申請手続
https://www.jpo.go.jp/system/patent/pct/tesuryo/pct_kofu_shinsei.html

2021年1月以降に提出する書類については、出願人の押印も代理人の押印も、不要だそうです。

また、国際出願時の送付手数料・調査手数料は、出願人が要件を満たす場合、願書に軽減申請書を添付し、出願時に軽減適用後の金額を納付することによって、手数料が1/2,1/3の金額になります。

国際出願に係る手数料の軽減措置の申請手続
https://www.jpo.go.jp/system/patent/pct/tesuryo/pct_keigen_shinsei.html

手続きが2つに分かれていて、やや面倒なのですが、20万円を超えるような手数料が1/2や1/3になるのは、やはり魅力です。

事業を海外展開する可能性があるのであれば、このような軽減制度を使って国外での特許権の取得を是非検討してみてください。

外国出願に要する費用の補助も行われています。
https://www.jpo.go.jp/support/chusho/shien_gaikokusyutugan.html

詳細は、こちらですが、新年度の募集は、まだなので、タイミングを合わせて、国外の権利化を目指してみてはいかがでしょうか。
https://www.jetro.go.jp/services/ip_service_overseas_appli.html

さわべ特許事務所
https://sawabe-pat.com

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