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異議申立:AppleとPrepearとの商標権争い解決

米国の話ですが、昨年(2020年)Prepear社の商標登録に対してApple社が行なった異議申立てが無事に解決したと記事が伝えています。
https://gigazine.net/news/20210210-prepear-apple-settle-dispute/

Apple社は、Prepear社の商標とApple社の商標が類似しているとして異義を申し立てたわけですが、記事を見ていただくとわかるように、本当に2つの商標を類似するといえるのだろうか?と疑問を感じてしまいそうです。

例えば、日本で出願前に類似する商標を調査する場合、例えば特許情報プラットフォームJ-PlatPatで、商標に図形を含む場合の検索では、まず図形等分類表でコードを調べます。
5.7.15 ナシ
5.7.13 リンゴ

そこで、それぞれのコードで検索したところ、なんとどちらにもApple社のリンゴのロゴが検索されました。

なるほど考えてみれば、「ナシ」と「リンゴ」を形だけで判断することは難しいので、Apple社のリンゴのロゴには、図形等分類として、「リンゴ」(5.7.13)と「ナシ」(5.7.15)と「 一つの果実」(5.7.23)が付与されていることがわかりました。

実際に検索してみると、どのような考えで図形等分類が付与されているのかがわかりますね。

ともあれ、Prepear社は、商標の一部変更で、無事解決したようなのでよかったですが、仮にPrepear社が商標を決めるときに戻って考えた場合に、「リンゴ」と「ナシ」が類似する場合があるとわかっていたとしても、実際のPrepear社のロゴがApple社のリンゴのロゴに類似していると判断して、他の商標を選択することは難しいと思います。

ビジネスの世界では、想定していなかった、思いも寄らないことが起こるのだなあと思わざるを得ませんが、想定外のことが起こった場合にも対処できるように準備しておくことは大切ですね。

さわべ特許事務所
https://sawabe-pat.com

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