日清食品HDとJR東日本が、SuicaとEXコーポレートカードの利用履歴データを活用した経費精算サービスを共同開発し、本格的な提供を開始したと記事が伝えています。
http://www.zaikei.co.jp/article/20170911/398352.html
交通費の精算は、どの会社でも行われますが、経路や旅費を社内システムにいちいち入力することが多く、なかなか効率化を図れないと聞きます。
そのようななかで、提供されるシステムは、Suicaの利用履歴データをデータベースから抽出することで、精算データを生成するため、作業時間や確認時間が大幅に削減されたそうです。
この技術は、2012年に特許が取得されているそうなので、検索してみると、下記の特許が見つかりました。
特許番号:5090024
権利者:JR東日本メカトロニクス株式会社
発目の名称:精算サービス提供システム、精算サービス提供方法及びプログラム
出願は、平成19年3月13日ですから、約10年の歳月を経て、本格的にシステムが提供されることになったようです。
アイデアが実装されるためには、そのアイデアを実現可能にする技術の進歩やデータの連携、事業環境の整備等々のさまざまな事柄のタイミングが合う必要がありますが、そのような環境が整うタイミングを待って事業化するとともに、そのときのために、特許権を取得することで、事業の一面が特許で守られ、そのアイデアの独自性もアピールできることがわかります。
さわべ特許事務所
http://sawabe-pat.com/