新エネルギー・産業技術総合機構(NEDO)は、24件の新たな燃料電池関連の研究開発テーマを採択し、プロジェクトを始めると発表したと記事が伝えています。
https://news.mynavi.jp/article/20210720-1926039/
今回発表されたプロジェクトは、2020年度から2024年度までの予定で進められている「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」の一環として進められているそうなので、NEDOのウェブページを確認してみました。
燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業
https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100182.html
この事業では、第5次エネルギー基本計画や水素・燃料電池戦略ロードマップ等で定めるシナリオに基づき協調領域の基盤技術を開発するとともに、生産プロセス又は検査技術等を開発するとのことで、基本計画のなかに記載されていた我が国の現状としては、
2009年に固体高分子形燃料電池(PEFC)ベースの家庭用燃料電池(エネファーム)を世界で初めて商品化
2011年には固体酸化物形燃料電池 (SOFC)ベースで商品化
2019年11月にはPEFCとSOFC を合わせて累計30万台を突破
2017年にSOFCベースの業務・産業用燃料電池の商品化を達成
2014年に世界に先駆けて燃料電池自動車(「FCV」)を量販
というように、産学官の連携による研究成果の実用化が紹介されていました。
エネルギー政策のような国の根幹に関わる研究開発は、産学官の総力戦で行う必要があるとともに、画期的なイノベーションを生み出すベンチャー企業の技術も対等な関係を維持して活用できるやり方が必要なのだと感じます。
さわべ特許事務所
https://sawabe-pat.com