NEC:新型コロナと結合する人工DNAアプタマーを開発

NECとNECソリューションイノベータが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と結合する人工DNAアプタマーの開発成功を発表したと記事が伝えています。
https://news.mynavi.jp/article/20210506-1884404/

NECとNECソリューションイノベータのプレスリリースはこちらです。
https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/press/20210506/index2.html

プレスリリースに解説がありますが、「アプタマー」とは、ウイルスやタンパク質などの特定の標的分子の立体構造を認識し、特異的に結合する核酸(DNAやRNA)であり、アプタマーを用いることによって、新型コロナウイルスはもとより、インフルエンザウイルスなど様々なウイルスが浮遊する空間をモニタリングすることができるそうです。

この技術は、ウィルス自体の有無を判断することになりますので、以前ご紹介した、室内の二酸化炭素(CO2)濃度分布と在室者の位置情報から感染リスクを評価する技術より、ウィルスに対し精度の高い判断ができそうです。

この技術には、科学技術振興機構(JST)で採択された「研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)」の群馬大学との共同研究を発展させたものだそうで、NECソリューションイノベータと群馬大学との共有の特許第6763551号が用いられており、産学連携の成果と言えそうです。

コロナ禍で多くの人にとって困難な状況が続いていますが、困難を克服するための技術開発が着々と進んでいることに希望の光が見える気がします。

さわべ特許事務所
https://sawabe-pat.com

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