「せっかく商標出願したのに拒絶された…」そんな悲しい結果を避けるために、今回は登録されやすい名前の選び方をお教えします!
ちょっとしたコツを知っているだけで、商標登録の成功率がグンと上がりますよ。
「ありふれた言葉」は避けるべき?
結論から言うと「YES」です。でも、完全にダメというわけではありません。
登録が難しい名前の例:
- 「おいしいパン」(誰でも使いたい表現)
- 「スーパークリーニング」(とても優れたの意味+サービス内容)
- 「東京ラーメン」(地名+商品名)
これらは「誰でも使う必要がある言葉」なので、独占させるのは不公平ですよね。
でも、工夫次第で登録可能!
- 「おいしいパン」→「おいしい工房パン太郎」
- 「スーパークリーニング」→「スーパー洗ちゃん」
- 「東京ラーメン」→「東京麺屋 龍神」
ちょっとした造語や固有名詞を組み合わせるだけで、登録の可能性がグッと高まります。
ロゴ・図形商標で工夫する方法
「どうしてもシンプルな名前を使いたい!」そんな時は、ロゴデザインで差別化しましょう。
文字だけ vs ロゴ入りの違い:
- 「Café」だけ → 登録困難
- おしゃれなフォント+カップのイラスト付き「Café」→ 登録可能性アップ
ロゴや図形と組み合わせることで、「ありふれた言葉」でも独自性を生み出せるんです。デザインにこだわることが、商標戦略にもつながるなんて素敵ですよね。
AI時代ならではの新しいネーミング傾向
最近のトレンドも押さえておきましょう:
🔥 人気の傾向
- 造語系:「メルカリ」「ウーバー」のような新しい響き
- 英語+日本語ミックス:「キレイラボ」「さし絵スタジオ」
- 短縮形:「インスタ」「YouTube」的な覚えやすさ
⚡ AI時代の特徴
- 覚えやすく、検索しやすい名前が有利
- SNSで書きやすい(変換しやすい)ことも重要
- グローバル展開を見越した英語対応
登録成功のための3つのコツ
1. 「その業界にない、新しい響き」を狙う 例:アマゾン、グーグル
2. 商品・サービスの特徴を「ひねって」表現 例:「超高速配達」→「ライトニングデリバリー」
3. 複数の候補を用意して、事前調査 似たような商標が既にないか、チェックする
迷った時の判断基準
「この名前、登録できるかな?」と迷った時は:
- お客さんに説明なしで覚えてもらえそう?
- 競合他社も使いたがりそうな一般的すぎる言葉じゃない?
- あなたの会社らしい、オリジナリティがある?
この3つがクリアできていれば、登録できる可能性は高いです!
商標選びは、ブランド戦略の出発点。少し時間をかけてでも、長く愛される素敵な名前を見つけてくださいね。
次回予告:第4回「商標の落とし穴 – 登録したのに使えないケースとは?」
「商標登録したから安心!」と思ったら大間違い?実は登録後にも落とし穴があるんです。特に海外展開を考えている方は要注意。知らないと危険な「権利の衝突」について、具体例とともに詳しく解説します。登録予定の方も、既に登録済みの方も必読です!
さわべ特許事務所
コメントを残す