第3回:商標選びのコツ – 登録されやすい名前・されにくい名前

「せっかく商標出願したのに拒絶された…」そんな悲しい結果を避けるために、今回は登録されやすい名前の選び方をお教えします!

ちょっとしたコツを知っているだけで、商標登録の成功率がグンと上がりますよ。

「ありふれた言葉」は避けるべき?

結論から言うと「YES」です。でも、完全にダメというわけではありません。

登録が難しい名前の例:

  • 「おいしいパン」(誰でも使いたい表現)
  • 「スーパークリーニング」(とても優れたの意味+サービス内容)
  • 「東京ラーメン」(地名+商品名)

これらは「誰でも使う必要がある言葉」なので、独占させるのは不公平ですよね。

でも、工夫次第で登録可能!

  • 「おいしいパン」→「おいしい工房パン太郎」
  • 「スーパークリーニング」→「スーパー洗ちゃん」
  • 「東京ラーメン」→「東京麺屋 龍神」

ちょっとした造語や固有名詞を組み合わせるだけで、登録の可能性がグッと高まります。

ロゴ・図形商標で工夫する方法

「どうしてもシンプルな名前を使いたい!」そんな時は、ロゴデザインで差別化しましょう。

文字だけ vs ロゴ入りの違い:

  • 「Café」だけ → 登録困難
  • おしゃれなフォント+カップのイラスト付き「Café」→ 登録可能性アップ

ロゴや図形と組み合わせることで、「ありふれた言葉」でも独自性を生み出せるんです。デザインにこだわることが、商標戦略にもつながるなんて素敵ですよね。

AI時代ならではの新しいネーミング傾向

最近のトレンドも押さえておきましょう:

🔥 人気の傾向

  • 造語系:「メルカリ」「ウーバー」のような新しい響き
  • 英語+日本語ミックス:「キレイラボ」「さし絵スタジオ」
  • 短縮形:「インスタ」「YouTube」的な覚えやすさ

 AI時代の特徴

  • 覚えやすく、検索しやすい名前が有利
  • SNSで書きやすい(変換しやすい)ことも重要
  • グローバル展開を見越した英語対応

登録成功のための3つのコツ

1. 「その業界にない、新しい響き」を狙う 例:アマゾン、グーグル

2. 商品・サービスの特徴を「ひねって」表現 例:「超高速配達」→「ライトニングデリバリー」

3. 複数の候補を用意して、事前調査 似たような商標が既にないか、チェックする

迷った時の判断基準

「この名前、登録できるかな?」と迷った時は:

  • お客さんに説明なしで覚えてもらえそう?
  • 競合他社も使いたがりそうな一般的すぎる言葉じゃない?
  • あなたの会社らしい、オリジナリティがある?

この3つがクリアできていれば、登録できる可能性は高いです!

商標選びは、ブランド戦略の出発点。少し時間をかけてでも、長く愛される素敵な名前を見つけてくださいね。


次回予告:第4回「商標の落とし穴 – 登録したのに使えないケースとは?」

「商標登録したから安心!」と思ったら大間違い?実は登録後にも落とし穴があるんです。特に海外展開を考えている方は要注意。知らないと危険な「権利の衝突」について、具体例とともに詳しく解説します。登録予定の方も、既に登録済みの方も必読です!

さわべ特許事務所

https://sawabe-pat.com


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