特許を出したけど、審査請求しなかった方へ

「出願はしたけど、結局そのままにしている」

「審査請求までは踏み切れなかった」

これも、実はよくあるケースです。

  • 費用に見合う効果が見えなかった
  • 急ぎのテーマではなかった
  • 忙しくて判断を先送りにした

どれも、その時点では自然な判断だったと思います。


■ 審査請求しなかった=失敗、ではありません

まず、はっきり言えるのはこれです。

審査請求しなかったからといって、失敗ではありません。

多くの場合、

  • まだ事業が固まっていなかった
  • 使いどころが見えていなかった
  • 将来用のネタとして置いておきたかった

など、

当時の事業フェーズに合っていなかっただけというケースがほとんどです。

判断を保留した、というだけなんですよね。


■ 出願した事実は、ちゃんと意味を持っています

審査請求をしなかったとしても、

出願そのものが無駄になるわけではありません。

出願書類には、

  • その時点の技術内容
  • 考えていた構成やアイデア
  • 将来の発展のヒント

が、きちんと残っています。

これは、

技術の「記録」兼「思考のスナップショット」です。

あとから見返すと、

「今なら、こう書けるな」

「ここ、今の事業に合っているな」

と感じることも少なくありません。


■ 今なら、判断材料が増えていませんか?

少しだけ、こんな問いを投げかけてみてください。

今なら、

あの時より判断材料が揃っていませんか?

  • 事業の方向性がはっきりしてきた
  • 売り方・使い方が見えてきた
  • 競合や市場も分かってきた

もしどれかに当てはまるなら、

当時と同じ判断になるとは限りません。


■ 今回は「使う前提」で考えてみる

再出願や新規出願というと、

「やり直し」感が出てしまいがちですが、実際は違います。

  • 今の事業フェーズに合わせて整理する
  • 守りたいポイントを絞り直す
  • 将来どう使うかを前提に設計する

「今回は“使う前提”で整理しましょう」

という考え方の方が近いです。


■ 今のフェーズ向けに、出し直すのはアリです

技術や事業は、時間とともに変わります。

それに合わせて、特許の位置づけを変えるのも自然なことです。

「今の事業フェーズ向けに出し直すのは、十分アリです」

過去の出願は、失敗ではなく材料

今の視点で使い直すことで、

初めて意味を持つケースもたくさんあります。


「当時は見送ったけど、今ならどうだろう?」

そんな軽い確認からで構いません。

特許は、タイミングが合ったときに動かせばいい道具です。

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