特許が中身、意匠が外側 ―特許検討中に知っておきたい意匠の視点

特許について調べたり、

「出す・出さない」を考え始めた方に、

今日はひとつだけ補足の視点をお伝えします。

それが、意匠です。

「特許とは別の話ですよね?」

と思われがちですが、

実はこの2つ、かなり近いところにあります。


■ 特許で悩むポイントは、意匠でも悩む

特許の相談で、よく出てくる悩みはこんなものです。

  • 技術として強いのか分からない
  • どこまで守る意味があるのか迷う
  • 費用対効果が見えにくい

実はこれ、

意匠でもほぼ同じ悩みが出ます。

違うのは、

「何を切り取って守るか」だけです。


■ 特許が「中身」を守るなら、意匠は「外側」を守ります

ここが、特許と意匠のいちばんシンプルな違いです。

  • 特許:仕組み・動き・考え方といった“中身”
  • 意匠:形・配置・画面・見せ方といった“外側”

特許では、

技術としてはそこまで複雑ではない

でも、使いやすさや見た目には工夫がある

という部分を、

うまく拾いきれないことがあります。


■ 実は、真似されやすいのは「外側」です

競合が真似しやすいのは、

  • ユーザーが見て分かる部分
  • 触って体感できる部分

つまり、外側です。

中身の仕組みを変えれば特許は回避できても、

外側の形や配置が似てしまうケースは少なくありません。

そんなときに効いてくるのが、意匠です。


■ 特許だけで考えると、守りきれない部分が残る

特許はとても強い権利ですが、

万能ではありません。

特許だけで守ろうとすると、

  • デザインやUIが守れない
  • 「似ているけど特許は回避している」状態が起きる

こともあります。

その守りきれない部分をカバーできるのが、意匠です。


■ いきなり意匠を出さなくても大丈夫です

ここで誤解してほしくないのは、

「じゃあ、すぐ意匠も出さなきゃ」

という話ではありません。

まずは、

  • この技術、外側にも強みはあるか?
  • 形・配置・画面に工夫はあるか?

と、一度だけ検討の視点を足すだけで十分です。


■ 「特許+意匠」で考えると、選択肢が増える

特許だけで考えていると、

  • 出す/出さない
  • 強い/弱い

の二択になりがちです。

意匠を加えると、

  • 特許は中身を押さえる
  • 意匠で外側を固める
  • 組み合わせて守る

という、保護に幅が出てきます。


■ じゃあ、意匠も考えた方がいい?

答えはシンプルです。

「特許を考えている今が、一番考えやすい」

ということ。

技術や事業を整理している今だからこそ、

意匠も“ついでに”見ておくことに価値があります。


■ まずは「特許の話の続き」として

相談するときも、

構える必要はありません。

特許の話をしている中で、

これって意匠も関係ありますか?

この一言で十分です。

特許が「中身」を守るなら、

意匠は「外側」を守る。

その視点をひとつ持つだけで、

知財の選択肢は、ぐっと広がります。

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