「商標出願、ほんとに自分で大丈夫?」失敗しないためのプロ活用術(やさしく解説)

1. はじめに:商標出願って「自分でできそう」に見えますよね

最近は、特許庁のオンライン手続きも使いやすくなり、

商標出願は“なんとなく”自分でもできそうに見えます。

ネットには「簡単でした!」「自分でやりました!」という声もたくさん。

…ですが、弁理士のところにはよくこんな相談が届きます。

  • 「出願したのに拒絶されてしまいました…」
  • 「昔から使ってる名前なのに、他社の商標に似てるといわれて…」
  • 「登録したけど、必要な範囲を取れてませんでした」

実はこれ、きちんと気をつければ防げるケースが多いんです。

商標は「簡単そうに見えて、実は落とし穴が多い」手続きなんですよね。

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2. 気づかないうちにハマりがちな“商標の落とし穴”

ここからは、実際によくある“つまづきポイント”をご紹介します。

きっと「これ、自分もやりそう…」と思うものがあるはずです。


(1)似た商標を調べてなくて、拒絶される

「この名前なら誰も使ってないでしょ!」

そう思って出願してみたら、審査で指摘される“似た名前”が出てくることがあります。

しかも商標の世界では、

  • 見た目が似ている
  • 読み方が似ている
  • 意味が似ている

このどれかが当てはまると「類似」と判断されることも。

知らない企業の名前でも、読み方が似ているのでアウト…なんてこともあるんです。


(2)商品やサービス選びのミス

商標は「どの商品やサービスに使うか」を選ぶ必要があります。

でも、これが意外と難しい。

たとえば…

  • 本来必要な商品やサービスを取っておらず、権利が弱い
  • 逆に、不要な商品やサービスを取リ過ぎて費用が無駄に高い
  • 将来の事業で使う予定の商品やサービスを取っていない

商品やサービスの指定は、将来のビジネスにも影響します。

とても、大事なところなんです。


(3)そもそも登録できない名前だった

「シンプルでわかりやすい名前にしよう!」

そう考えるのは素晴らしいのですが、

“わかりやすすぎる名前”は商標登録できないことがあります。

例:

  • “おいしいパン”
  • “高性能クリーナー”
  • “AI自動分析ツール”

説明的な言葉は、みんなが自由に使えないと困ってしまいますよね。

そのため、登録が難しくなることがあります。


(4)突然、他社から警告書が届いたり審判を請求される

「登録したから安心!」と思いたいところですが、

実は登録後もトラブルが起こることがあります。

  • 他社の商標と実は似ていた
  • 権利の範囲がかぶってしまっていた
  • 出願前の調査が甘かった

こうなると、事業に影響が出ることも…。


(5)Amazonや楽天で販売停止になる

意外と多いのが、ECプラットフォームでのトラブル

「自社の商標権がない、他社の商標に似ている」と指摘され、販売停止→復旧できない

というケースも普通に起こります。


3. 「自分で出願」と「弁理士に依頼」、何が違うの?

ざっくり比較するとこんな感じです。

自分で出願弁理士に依頼
費用安い必要経費あり
手間・時間多い少ない
登録の確度調査・知識に依存実務経験で高め
審査対応自分で考えて書くプロが対応
ブランド戦略手探り将来まで見据えて提案

自分でやるのが悪いわけではありません。

ただ、商標は「登録して終わり」ではなく、

ビジネスで安心して使い続けられるか” が大切なんですよね。


4. 弁理士に頼むと、どんな良いことがあるの?

ここからは、弁理士に依頼するメリットをわかりやすくまとめます。


① 拒絶されるリスクがグッと下がる

弁理士は、毎日のように商標の審査傾向や事例をチェックしています。

そのため、

  • 類似群コードの分析
  • 識別力があるかの判断
  • ロゴにするか文字にするか
  • どの商品・サービス(役務)を選ぶべきか

などを総合的に判断できます。

結果、通りやすい出願ができるわけです。


② ビジネスの未来まで見据えた出願ができる

商標は、今だけでなく将来の展開も見据えて取得するものです。

  • 新商品の予定
  • ブランドを拡張したい
  • 海外展開の可能性

弁理士なら、こうした計画を踏まえて

ムダのない・漏れのない出願をご提案できます。


③ トラブルが起きそうな場面で「盾」になってくれる

商標を取った後も、色んなトラブルが起こり得ます。

  • 他社からのクレーム
  • 他社の類似商標に異議申立てる
  • Amazonでの権利主張
  • 契約書の確認
  • 模倣対策

専門家がそばにいる安心感はかなり大きいです。


④ とにかく手間が減る

出願書類を作ったり、拒絶理由に対して意見書を作ったり…。

こうした専門的で面倒な作業は、全部任せられます。

忙しい経営者の方こそ、ここは“外注すべき部分”かもしれません。


5. まとめ:商標は「名前」であり、あなたの大切な“資産”

商標は、ビジネスを続けていくうえで欠かせない「資産」です。

その最初の一歩でつまずいてしまうと、後々とても大きなコストになります。


「うちのブランド名、どうすればいい?」

そんな疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

商標は“早く・正しく”守るのが一番の節約です。


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