最近話題の「BALMUDA」というメーカーは、クールなデザインの家電で多くの人を引きつけています。
スチームトースターでも話題になりましたし(私も持ってます)、今年(2017年)2月には、「BALMUDA The Gohan」という蒸気炊飯器が発売され、注目を集めています。
次々と注目の新製品を生み出し続ける「BALMUDA」の秘密を公開した書籍がありましたので、読んでみました。
「BALMUDA」の製品といままでのデザイン家電と言われるものとの違いは、「BALMUDA」が単に斬新なデザインだけで人目をひくのではなく、その家電の本質を考え抜いた末に生まれた、「いままでにない機能」や「心地よさ」をクールなデザインとともに実現した点にあるようです。
「BALMUDA」としての最初の製品は、「GreenFan」という扇風機ですが、14枚の2重構造の羽根を採用することによって、消費電力と運転音を抑え、自然な優しい風を提供しています。
また素晴らしい製品を生み出すために、3Dプリンタで大量の試作品を作って検証することを行なっていることも見逃せません。
このように機能とデザインを磨き上げて最終的な製品が完成するわけですが、その最終的な製品は、当然のごとく、意匠出願され、意匠権で守られていました。
また特許出願についても公開公報23件、特許公報8件が公開され、開発された技術についても権利化が図られていますし、商標も「BALMUDA The Gohan」まで25件がきちんと権利化されています。
製品の技術開発から権利化までデザインされている「BALMUDA」社は、まだまだ多くの製品のアイデアを持っているそうなので、これからも快進撃が続き、欲しくなる家電を提供し続けてくれるのだろうと思います。
さわべ特許事務所
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