特許庁から、広報誌「とっきょ」Vol.49が2021年9月14日に発行されました。
https://www.jpo.go.jp/news/koho/kohoshi/index.html
Vol.48は、2021年3月25日発行ですから、半年ぶりですね。
旭化成株式会社:新時代に挑む知財戦略 IPランドスケープのススメ
中国電力株式会社:IPで拓く企業の未来
など興味深い記事が掲載されています。
旭化成株式会社では、IPランドスケープに類似した活動が2000年ごろから行われていたそうですが、本格的に有用性が理解されたのは、2016年と最近のようです。
コロナ禍のなかでも、自社技術と製品を製造する会社とのマッチングでIPランドスケープが活用されているとのことです。
IPランドスケープ:知財スキル標準の中では、「パテントマップとは異なり、自社、競合他社、市場の研究開発、経営戦略等の動向および個別特許等の技術情報を含み、自社の市場ポジションについて現状の俯瞰、将来の展望等を示すものである」と定義されています。
中国電力株式会社でも、約20年前から知財戦略に積極的に取り組み、現在は、地元企業との知財マッチング活動を通して、地域活性化に力を入れているそうです。
どちらの会社も、地道な知財活動を実施し続けることによって、知財情報を活用できる環境が整ってきているのだと思います。
知財活動も技術開発と同様に、すぐに結果が出るものではないですが、興味を持った誰かからの活動が発端になる可能性もあります。
どんなことができるのか、まずは、広報誌「とっきょ」などを読んで、知ることから始めてみませんか。
さわべ特許事務所
https://sawabe-pat.com