身近な知財<商標>:RITZ(リッツ) とLevain(ルヴァン) – 弁理士さわべゆみこブログ – さわべ特許事務所

もう1年も前になりますが、昨年(2016年)2月に、ヤマザキ・ナビスコ(株)が、8月31日の契約満了に伴い、「オレオ」、 「リッツ」、「プレミアム」および「チップスアホイ」の4ブランドのライセンス契約を終了することを発表しました。
https://www.yamazakipan.co.jp/company/news/pdf/20160212.pdf
ヤマザキ・ナビスコ(株)は、ライセンス契約終了に伴い、会社名も「ヤマザキビスケット株式会社」に変更しています。

ライセンス元の「モンデリーズ・ジャパン株式会社」も、「オレオ」、「リッツ」、「プレミアム」の国内販売を開始することを発表しています。
http://jp.mondelezinternational.com/Newsroom/2016-Press-Releases/160212

「ヤマザキビスケット株式会社」は「RITZ」の後継クラッカーとして「Levain」を販売し、「モンデリーズ・ジャパン株式会社」も、新「RITZ」を販売し始めて3ヶ月が経ったわけですが、コンビニに行くと、なぜか棚に隣同士並べて陳列されています。

画像の説明

※こんな感じで並んでます。

このごろ「Levain」のTVCMを目にすることが多いのは、「RITZ」に比べて「Levain」の知名度がまだ低く、消費者に商品名(商標)を浸透させる必要があるためですね。
長年クラッカーの名前として使用されている「RITZ」は、既に有名であり、名前を浸透させるための広告を打つ必要はなく、商標「RITZ」のついた商品にはこれまでのおいしさの品質も蓄積されていますから、このような経緯を知らない人は、いままで通り昔の「RITZ」だと思って買う人も多いでしょう。

このような事例からも、消費者が商品やサービスの目印とする商標の重要性が感じられますね。

※「RITZ」と「Levain」は、このあと美味しくいただきました。
 新「RITZ」はちょっとあっさりめなので、昔の「RITZ」っぽい「Levain」のほうが好みでした。

さわべ特許事務所
http://sawabe-pat.com/

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