紳士服コナカ、自動採寸アプリ開発

少し前ですが、紳士服コナカが自動採寸アプリを開発していることを記事が伝えています。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1810/30/news138.html

実際に、2018年11月15日に「AIを活用した画像採寸アプリ サービス開始」のプレスリリースが発表されました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000021377.html

コナカの画像採寸アプリは、東京大学発ベンチャー企業Arithmer株式会社の技術協力で完成したそうで、企業のニーズと、そのニーズを実現する技術を持つベンチャー企業の技術が出会った結果、いままでにない新たな価値が生み出されたことになります。

自動採寸では、昨年から今年にかけて「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの「ZOZOSUIT」が話題となりました。
今回のコナカのプレスリリースから約1年前の2017年11月22日に「ZOZOSUIT」無料配布予約受付開始のプレスリリースが発表されています。
https://corp.zozo.com/news/20171122-3175/

こちらも、ニュージーランドのソフトセンサー開発企業 「StretchSense Limited.」 と共同開発をしており、やはり事業会社と先端技術を開発する会社とのコラボレーションが新たな価値を生み出しているようです。

さて、ニュージーランドの 「StretchSense Limited.」 の特許出願を検索してみると、7件の特許出願が検索され、そのうちの1つ、
「An improved electro-mechanical sensor」は日本にも出願されていることがわかりました。

日本国特許庁が公開した公報(特表2017-527830)のURLはこちらです。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/PU/JPA_H29527830/8BCF39663AE8BDF38997CAEAE38F19DA

先端技術を開発する会社においては、自社の保有技術をさまざまな分野に適用可能なベーシック形で特許出願しておくことは、自国内の共同開発でも国を跨いだ共同開発の場合でも、自社の技術の根幹を明らかにするうえで重要だと思います。

さわべ特許事務所
http://sawabe-pat.com/

紳士服コナカ、自動採寸アプリ開発” への1件のフィードバック

  1. 自動採寸アプリ開発の現状を分かりやすくまとめていただき、ありがとうございます。
    大変勉強になりました。

    zozosuitについて質問させていただきたいと思います。
    初代zozosuitの代わりに、構造がシンプルな水玉模様のzozosuitは発売されていました。
    zozotownのビジネスモデルが失敗してから、今は水玉模様のzozosuitも発売停止になっています。

    個人的には、水玉模様のzozosuitに興味を持っており、
    それに関する特許を探したところ、見つかりませんでした。
    もし特許出願していない場合には、
    水玉模様のzozosuitを用いて独自の自動採寸アプリを開発するのは、権利侵害になりますでしょうか。

    最近、中国でビジネスを展開している友たちからzozosuitを利用する可能性に関して打診してくれましたので、
    問題があるかどうかに気になります。

    突然の連絡で申し訳ありませんが、
    もしzozosuitに関するコメントがありましたら、
    お返事いただければ幸いです。

    宜しくお願い致します。

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