世界知的所有権機関(WIPO)は、2020年の国際特許、国際商標、意匠に関する報告書を発表し、中国の出願件数は前年比16.1%増で、国際特許出願件数がトップを維持していると記事が伝えています。
http://j.people.com.cn/n3/2021/0309/c95952-9826931.html
WIPOのウェブページはこちら。
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2021/article_0002.html
WIPOのウェブページでは、中国(68,720件、前年比+16.1%) 、米国(59,230件、+3%)、日本(50,520件、-4.1%)、韓国(20,060件、+5.2%)、ドイツ(18,643件、-3.7%)と記載されています。
このように、中国で生み出される発明は多く、その技術動向は注目すべきだと思います。
中国特許文献に限らず、特許情報プラットフォームでは、外国文献を検索することができます。
例えば、「特許・実用新案検索」で、テキスト検索対象を「外国文献」にして、和文にチェックし、IPCにF03D1/02(風力原動機/・多数の回転子をもつもの)を設定して検索すると、2924件の公報が検索されました。
そのうちの1つの中国特許文献を開いてみると、日本語に翻訳された、書誌、要約、請求の範囲、詳細な説明をチェックすることができます。
CN-U-210769134
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/CN-U-210769134/DBDA40D850A4477101ABCB2F83A560C4321E52D04CF1C841F3459835FFADA478/50/ja
中国特許文献については、一部公報にFI・Fタームを付与する試みもなされているようです。
中国特許文献のFI・Fターム付与データ提供について
https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/bunrui/fi/china_patent.html
ただ、平成23年から平成25年公開の中国特許文献の一部の重要分野と限定されているようですので、特許調査で使用することは難しそうですが、将来は、AIなどを用いて、すべての公報にFI・Fタームを付与されれば、全世界を調査範囲にする特許調査がとても効率的になりそうです。
さわべ特許事務所
https://sawabe-pat.com