2018年6月末に特許行政年次報告書2018年版が公開されました。
https://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/nenji/nenpou2018_index.htm
統計・資料編はこちら。
https://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/nenji/nenpou2018_index.htm#toukei_shiryou
報告書によると、特許出願は、2015年318,721件、2016年318,381件、2017年318,479件と、2016年を底に微増しています。
PCT出願は、2015年43,097件、2016年44,495件、2017年47,425件と増えて、2017年は過去最高となっています。
気になる、2017年の特許審査の権利化までの期間は、平均14.1か月、最初の拒絶理由または特許査定が通知される期間(平均FA期間)は、平均9.3か月ですが、IT系の特許出願の平均FA期間については、もう少し時間がかかっている感覚です。
商標も年々出願数が増え(2017年は190,939件で過去10年間で最高)、平均FA期間は、2015年4.8か月、2016年4.8か月、2017年5.6か月となっています。
こちらも2018年はさらに審査期間は伸びている印象です。
出願数を経時的に見ていくと、やはり知財についての関心が高まっている感があります。
とくに、自社の商品やサービスの目印である商標は、2013年までは12万件程度だったものが、2017年は19万件と大幅に増え、自社のブランドを大切にしていこうとする機運の高まりを感じます。
さわべ特許事務所
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