特許庁:広報誌「とっきょ」Vol.47発行

特許庁の広報誌「とっきょ」が2021年2月5日発行されています。
https://www.jpo.go.jp/news/koho/kohoshi/index.html

自動運転関連の記事が2つ掲載されており、その1つが有名自動車部品メーカーのデンソーの「自動運転の世界を支える技術開発と知財の戦略!」の記事です。
https://www.jpo.go.jp/news/koho/kohoshi/vol47/02_page1.html

その記事のなかで、「競争」だけでなく「協創」が求められる時代という文言があり、現代のように技術が先鋭化してくると、なにもかも自前で開発することは難しく、市場や製品全体を見据えたうえで、複数の企業が得意な技術を持ち寄り、価値ある製品を作り上げていくことがこれからますます重要視されると思われます。

他社との協業を考えるなかで、自社技術の価値の裏付けになるものの1つが特許権のような知的財産権や自社技術のノウハウであり、どの部分が自社技術であるかをはっきりさせておくことは、技術を持ち寄るうえで、大変重要になります。

デンソーでも、知財は会社のビジネスと連携して初めて価値が高まるという考えが根付いたのは、2007年頃という記載があり、それまでは「件数」が重視されていたそうなので、今から知財に取り組む会社であっても、ビジネスと連携した知財、他社との協業を意識した知財を考えていくことによって、古い知財活動を行なっている会社よりも、価値の高い知財活動を行うことができると思います。

貴社でも、自社の知財活動について見直す機会をもってみてはいかがでしょうか。

さわべ特許事務所
https://sawabe-pat.com

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