本ブログでも何度か取り上げています、「川崎市 知的財産交流事業」で、また新たなライセンス契約が締結したようです。
イトーキが自社特許を開放 静岡県のフクダサインボードとライセンス契約を締結
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000032317.html
川崎市 知的財産交流事業の紹介
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/tf_chihou/dai1/siryou6.pdf
「川崎市 知的財産交流事業」ではないようですが、大手企業から買い取った特許技術で自社ブランドを構築する事例が記事として紹介されています。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28023690S8A310C1LKA000/
競争力のある技術を見つけ出し、その技術の研究開発を続けていくことは、中小企業にとってハードルが高い場合もあります。
そのようなときに、大企業の技術を時間をかけず利用できるのが、ライセンス契約や特許権譲渡、技術提携です。
中小企業による自社事業に特化した課題・顧客ニーズの発見と、決断力の速さ、それに大企業の技術力が加わることによって、新たな魅力的な製品が市場に登場することになります。
「川崎市 知的財産交流事業」等で実際にライセンスされている技術は、ライセンスする側の大企業も中小企業とのライセンス締結を経験していますので、新たな中小企業が交渉することもやりやすいのではないかと思います。
例えば、上述のイトーキの特許技術で自社事業のアイデアが浮かんだ場合は、交渉次第によっては、自社でもその特許権のライセンス契約が結べる可能性もありますし、技術提携もできるかもしれません。
自社開発だけではなく、多くの企業で日々生み出されている技術の活用についても考えてみてはいかがでしょうか。
さわべ特許事務所
http://sawabe-pat.com/